江崎道朗『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』を読んで

あらすじ

日本だけが悪いのか!いまアメリカで進む歴史観の転換。アメリカを浸蝕したコミンテルンの魔手「ヴェノナ文書」が明かした日米開戦の真実。日本も、ルーズヴェルトも、嵌められた!

感想

今やインターネットを通して多くの日本人の知るところとなった、大東亜戦争におけるソ連の暗躍について解説されている。情報の出典が正確に明記されており、分量が少なく読みやすいので、大東亜戦争の本当の歴史を勉強したい初心者にオススメできる一冊である。

備忘録

日本が戦略的に対米関係を築こうとしなければ、代わって中国共産党や韓国がアメリカと深い関係を築き、気付いたら日本は米中両国から挟撃されるようになったということになりかねない。

現に大戦のとき、日本は、「ストロング・ジャパン派」との連携を怠り、「鬼畜米英」といったスローガンに踊らされて、アメリカ全体を敵に回し、結果的に米中両国に挟撃されて敗戦に追い込まれた。その歴史の教訓に学ぶべきだ。

私の知る限り日本人の中にアメリカが嫌いだという人は少ない。それどころか、アメリカは日本に危機が迫ったときは全力で助けてくれると信じてやまない人が多い気さえする。しかし、我々はもっと戦略的にアメリカという国と付き合うべきではないか。

ソ連は、世界各国で「敗戦革命」を引き起こすことで世界共産化を達成しようと考え、世界各地にコミンテルンの支部を結成した。

とりわけコミンテルンが敵視したのが、ドイツと日本であった。そして、日本で敗戦革命を引き起こすためには、日本とアメリカとを戦わせる必要があると考え、対米工作の拠点としてアメリカ共産党を設立した。

これはヴェノナ文書という公開情報が示している大東亜戦争の真実であって、一部の人間の仮説ではない。

結び

今でも日本人の多くは大東亜戦争は日本人が起こした侵略戦争であると信じているが、歴史の真実はそうではない。確かに、朝鮮や台湾を侵略したのもまた真実ではあるが、より広く俯瞰してみれば、大東亜戦争は欧米の帝国主義と、ソ連の共産主義から身を守る戦いであったのだ。