選択的夫婦別姓にはメリットもデメリットも関係ない

選択的夫婦別姓の話題が上がると必ず、メリットデメリットという話になる。ところが、選択の自由にはメリットもデメリットも関係がない。例えば、あなたがあなたの就職先を決めることができるのは、あなたに“職業選択の自由”があるからである。この権利が認められているのは、あなたの職業選択が他人の自由を侵害しないからで、これを公共の福祉という。つまり、あなたが公共の福祉を侵害するような職業を望んだ場合は、それは叶わない。例えば、あなたに暗殺者になる権利は無い。

では、なぜ、公共の福祉を侵害しない“姓選択の自由”は認められないのだろうか。子供が可哀想だなどと言い出すものがあるが、それならば夫婦同性などという多様性の欠如した言論こそ子供に悪影響を与えるので、言論を制限しなければならない。と言われた時、これは言論の自由の侵害だと万人が納得するだろうが、夫婦同性も全く同じ論理である。夫婦別姓は、自由主義国家なら認められて当然の権利なのだ。他人の自由を侵害する根拠など、誰も持ち得ていないのである。日本では、夫婦同性を守ることを保守だと見なす傾向があるが、これは保守ではなく国家社会主義であると言わざるを得ない。